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レ・サンク・ヴィ プレリュード サヴァニャン ウイエ 2021 / Les 5wy (Yohann Widmer) Prelude Savagnin Ouille 2021
【テイスティングとペアリング】
ウイエ醸造で仕上げられたマイルドで現代的なスタイルのサヴァニャン。
作品名の「プレリュード」は「前奏曲」の意味。それは、このサヴァニャンが酸化熟成ではなく「ウイエ熟成」によるものであることを強調して名付けられた名前です。
ウイエ熟成は、熟成中の補酒のこと。酸化をコントロールするための工程です。
なので、ヴァン・ジョーヌの熟成と普通の樽熟成の中間のようなイメージ。
樽を通しての蒸発でワインが目減りして、そこに産膜酵母(フロール)が張るのまでは一緒ですが、そこにワインを継ぎ足しながら熟成します。ヴァン・ジョーヌよりもサヴァニャンの品種特性が表れたフレッシュなワインになるといいます。
クセの強さがなく、親しみやすく、でも、ヴァン・ジョーヌの気配をもつ味わい。
酸味は強くなく、まろやかな味わいで、「サヴァニャン」という葡萄の持ち味である個性が綺麗に感じられる、まさにピュアなサヴァニャンです。
ジュラのサヴァニャンの飲みやすい形を楽しんでいただくに最高の1本です。
重過ぎないクリームのコクを好相性。バターソテーした白身魚や白身の肉、野菜とも。きのこの出汁のでたクリームソースなどとも、奥行きのバランスや味わい深さがよく合います。
野菜の持つほの苦味も綺麗に受け止めるので、お勧めです。
秋の味覚であれば、栗を使った料理とも。
ジュラ山脈はフランス栗の産地なので、サヴァニャンと栗もよく見かけるペアリングですが、このワインにも是非合わせてみてほしい食材です。
産地:
フランス /ジュラ地方アルボワ
品種:
サヴァニャン100%(サン・シル・モンマラン村産)
平均樹齢30年
栽培:
ビオロジック
土壌:
粘土質・泥土質・泥灰土質土壌
醸造・熟成:
グラスファイバー製タンクで一次・二次発酵後、228リットルと300リットルの樽で8ヶ月間ウイエ熟成。
味わい:
白・辛口
作品名の「プレリュード」は「前奏曲」の意味で、このサヴァニャンが酸化熟成ではなくウイエによるものであることを強調したものです。ラベルの絵は、パリでグラフィックデザイナーをしているヨアンの従弟が、ヨアンのイメージを基に描いてくれたものです。
【造り手について】
当主ヨアン・ヴィドメールは、医学生2年目の夏休みに、たまたま地元の協同組合でアルバイトをしたことでワイン造りと出会い、自身の本当に歩みたい道は「医者ではなくヴィニュロン」という開眼を果たして、ワインの世界へ。
ペルナン・ヴェルジュレスの実力派「ドメーヌ・ドニ」で修行後、ジュラに戻ってレトワール村の「ドメーヌ・モンブルジョー」に4年間勤務。ジュラワインならではの栽培と醸造を体得しました。
2003年、故郷のアルボワに1ヘクタールの畑を賃借できる好機を得て、以来ぶどうを先述の協同組合に販売しながら、少しずつ畑を買い足していきました。
やがて、小さいながらも清潔で機能的な醸造所が完成した2018年、若き日にヴィニュロンを志してからちょうど20年目の春、自身のドメーヌ「レ・サンク・ヴィ」を設立し、夢を実現させました。
「2003年に自分で栽培を始めた時から、原則として化学肥料や農薬は一切使用せずにぶどうを育ててきました。私にとってそれは”誰かを好きになるこ”と同じくらい当たり前のことであり、そのことに第三者からの認証は必要なさそうな点も同じではないかと思います。醸造は、一に清潔、二に清潔、三に清潔をモットーとして、基本に忠実に行っています。SO2の使用は必要最小限に留めています」。
「5が私のラッキーナンバー。愛する家族も5人。栽培しているぶどうたちも5品種。そして、ワインは5感全部で楽しめるものです。それで、5に私のイニシャルを加えてドメーヌ名としました」
「ファーストヴィンテージの2018年のビン詰めが完了し、さあ販売開始だ!というまさにその時に、コロナ禍が到来して焦りました。しかし、サンプルを送ったワインガイドや雑誌から高い評価をいただいたことで、多くのお客様に購入していただけるようになりました」
大変な苦労人であることもあってか、世の中に対して常に感謝の気持ちを持ち、忙しい畑仕事の合間を縫って、地元のボランティア活動などにも積極的に参加しています。生産者として以前に、人として共感できる点がたくさんある人物です。
どれを飲んでも驚くほど美味しい彼の作品は、品種そしてテロワールの個性が鮮明に表現されているのが特徴で、そこには彼のワイン造りの原点となったブルゴーニュの精神が感じられます。
昨今、「ジュラのワインがことごとくナチュールになって、価格が跳ね上がり、どれを飲んでも同じような味になった」と言われるようになったことに対し、最新世代の造り手たちを中心に「ジュラのテロワールへの回帰」を目指すルネッサンス的ムーブメントが起こっていますが、ここにまたひとり、良心溢れる素晴らしい造り手が加わりました。
(インポーター資料より)