アス・クロ 1/2 セトランジュ / As Clots 1/2 Cest'Orange
しっかりとした果実の豊かさがありつつ、繊細で優しいドライさ。
タンニンの主張は強くなく、じわじわと広がる旨味が印象的です。
希少な土着品種ロワン·ド·ルイユの特性に由来する、魅惑的な微酸化ニュアンス。
フレッシュで、軽やか、けれど、味わい深いオレンジワインです。
地域:Vin de France
品種:土着品種ロワン·ド·ルイユ100%
セステイロル村に1.13ha。泥土石灰質土壌。平均樹齢45年のVV。収量は15hl/ha。現在販売中のものは2021年産50%、2023年産50%のブレンドで、2021年産はステンレスタンクで発酵後36ヶ月間シュール·リー熟成させた白ワイン、2023年産はステンレスタンクで3週間マセラシオン醸造した後12ヶ月間シュール·リー熟成させたオレンジワインです。
収穫からビン詰めに至るまで、SO2などの添加物は一切不使用。
味わい:オレンジ·ドライ
※開栓時の温度帯などにより、ボトルによって発泡が感じられますが、味わいに影響はありません。よく冷やしてお飲みいただくことをお勧めいたします。
【土着品種ロワン·ド·ルイユについて】
ガヤック原産品種であるロワン·ド·ルイユは、オック語で「レン·ド·レル」とも呼ばれ、明確な祖先はなく、カステルノー·ド·モンミラル村の隣りのグレシーニュ国有林で自然に発達したと考えられています。
フランスのワイン専門用語で ”œil(ウィユ) =目"は蕾を指してLoin de lʼœilʼとは「蕾から遠い」という意味です。茎が⻑くて、ぶどうの房が芽の出る部分から少し離れたところに垂れ下がるのでそう呼ばれています。皮が薄く酸味が少ないため、ブレンドに広く使用されていて、単一品種として使用されることはほとんどありません。
【生産者について】
ワイン醸造技師「エノログ」の難関国家資格を持つオリヴィエ·ルクレールは、2008年、シュッド·ウェスト(南西地区)南東部、ガイヤック村の北東に位置するセステイロル村に6ヘクタールの畑を購入し、かねてからの夢であった自身のヴァン·ナチュール造りの第一歩を踏み出しました。その後6年間は協同組合に加盟してぶどうを販売しながら、自力で醸造所(と自宅!)を建築。2014年に晴れて独立を果たすと同時にビオロジック栽培に転換し、翌2015年より自社ビン詰めを開始しました。
「ここタルン川一帯はフランス最古のワイン産地のひとつで、初めてぶどうが植えられたのは紀元前6~7世紀と言われています。この地ならではの土着品種の宝庫であり、私の畑にも、プリュヌラールやデュラス、ロワン·ド·ルイユといった歴史の宝ものが植わっています」。
「この地のぶどうや大自然の素晴らしさをそのままワインとして楽しんでいただきたいので、ヴァン·ナチュールにも一般的に許可されているものも含めて、一切の添加物を使用せずにワインを造っています。2017年までは極少量使用していたSO2も、2018年以降は一切使用していません。このため醸造の全工程において一瞬の油断も許されず、常に細部まで気を張り巡らせ続けなければなりません。その意味では、とても過保護にワインを育てていると言えるでしょう(笑)」
2020年には、フランス農務省やINAO等のフランス当局が10年の歳月を経てヴァン·ナチュールを公式に定義·認可した、「Vin méthode Nature」にも加盟しました。
「ヴァン·ナチュールの定義を明確にすることにより、消費者が理解しやすくなると思ったのが直接的な加盟理由ですが、今後加盟生産者の試飲会などで巡り会えるであろう、若い醸造家たちの役にたてることがあるかもしれないと思ったことも大きな理由です。彼らがこれからワインのことを知れば知るほど、私と同じ完全無添加のワイン造りをしたくなるはずです。そしてそれは、簡単ではありません。エノログである私には、教えられることがあるかもしれません」。
みずみずしい果実味と大地の滋養が体の隅々まで浸透し、細胞を潤してくれるような、ヴァン·ナチュールの歴史に残る名品です。
<「アス・クロ」のワインの保管と飲用に関するご注意 ~ 生産者からのお願い事項>
★ 完全な無添加ワインですので、(ワインセラーや冷蔵庫など)15度以下の暗所で、横にして保管してください。
★ 抜栓後は2日以内にお飲みきりください。
※ 以上が守られない場合、フルール(花)と呼ばれる産膜酵母が発生する原因になります。
★ 天然の澱がありますので、デキャンタージュをお勧めします。
(インポーター資料)




※商品取扱上の注意点を必ずご確認ください