ドメーヌ・マルク・テンペ ピノグリ アムゼル19 / Domaine Marc Tempé Pinot Gris Amzelle 2019
やっぱり美味しいマルク・テンペ氏のワイン
今回はアムゼルのピノ・グリ。
口にした瞬間、
果実の旨味と甘やかさが膨らんで、
なんて美味しいワインなんだと思わせてくれる間違いのない1本です。
甘やかさがとても綺麗に出ていて、少しコックリとしているのだけれど、
「甘い」とは違って、とても綺麗で自然な甘みです。
酸もしっかりとその甘さとバランスをとっていて、まさに絶妙。
ジューシーで飲み応えのある、このピノグリ、
これは間違いなく一押しの逸品です。
リーズナブルなシリーズながら、このピノグリは熟成させても魅力的なキュヴェです。
【テイスティングとペアリング】
試飲をしている段階で、濃さの強い料理にはこのワインが負けてしまったので、自然な甘みを活かした優しいコクのある料理を合わせたいと考えて、手羽元のママレード&金柑煮を。
金柑の白ワイン煮を加える分、ママレードジャムの分量を少なめに。みりん、醤油、酒を加えて、穏やかだけれど、奥行きのある味わいに。
金柑の白ワイン煮はそれだけで食べると実はかなり甘いものの、料理に使って、火をとおすととても柔らかな甘さになって、本当に美味しく食べやすくなります。
コクと酸味、濃さをしっかり意識すると非常に満足度の高いペアリングが叶います。
中華系にも合いますが、濃さのある味わいには少し注意を。
産地:
フランス /アルザス
品種:
ピノ・グリ 100%(手摘み/平均50年)
栽培・認証:
ビオディナミ・エコセール
土壌:
粘土 花崗岩
標高:
300m・南東
面積·収量:
0.68ha·50hl/ha
酵母:
自生酵母
発酵・熟成:
収穫後、空気圧式圧搾
24時間デブルバージュ
フードルで23 ヶ月間
発酵·マロラクティック発酵·熟成
無濾過·無清澄/瓶詰め:2021年7月
SO2:
瓶詰め時:少量 トータル:133mg/L
味わい:
白辛口
粘土・花崗岩土壌で育つピノグリをゆっくりとプレス、24 時間デブルバージュしたものをフードルで23 ヶ月発酵・熟成し21 年7 月に瓶詰めしました。
グリーンを帯びた黄金色、伊予柑や豊水梨、キャラメリゼの香りやハチミツのアロマを感じます。ジューシーで甘みを感じる旨味とたっぷりのエキスが溶け込む味わいはとてもバランスの良い逸品です。
【造り手について】
ジャポン大好きアルザス ビオディナミの巨匠
ドメーヌ·マルクテンペはアルザス南部の中心、コルマールから7kmほど進んだ南西向きのツェレンベルグ村に 有ります。
アルザスは南仏のペルピニャンの次に降雨量が少なく、乾燥した地域。
南向きの夏の畑は「目玉焼きが焼けるほど」暑いため、ブドウにもしっかりと糖度がのります。
標高は225 ~ 260m、粘土石灰土壌を ベースに、ヴォージュ山脈の花崗岩や黄色みを帯びた石灰の混じる多様な土壌は、さまざまなブドウ品種に適合し、ミネラルたっぷりなふくよかな味わいを生み出します。
初夏、マルクの畑の土からはなんともいえない深い土の香りが漂います。
雑草も元気に生い茂り、ブドウの 樹の根元には直径1cm弱のミミズの穴がポコポコ。
そう彼の畑はビオディナミ。
総面積8haの畑で、93年から ビオロジック、96年からビオディナミに取り組む彼は、化学肥料や農薬をいっさい使わず、芽かきによる収量制限や夏季剪定も行ないません。 ブドウの樹が自分の力でうまいこと育っていくのを助ける以外は何もしません。
見れば樹には太ったエスカルゴ (かたつむり)も。
除草剤や化学肥料を使った近くの畑と比べて生き物の数は雲泥の差。
「おいしい畑はかたつむりも知ってるよ!」
太陽の光を一杯に浴び糖度が充分にのったブドウは9月に選果しつつ手摘み収穫。房、茎をつけたまま優 しく5 ~ 6時間かけてプレスします。
「テントウ虫が生きたまま出てこられるくらいやさしいプレスなんだよ」とテンペ氏は語ります。
地つきの天然酵母で仕込むマルクのワインからは明るく前向きな温かさを感じます。
(インポーター資料より)