ドメーヌ マルク テンペ ピノグリ シュナンブール 2020 / Domaine Marc Tempé. Pinot Gris Schoenenbourg 2020
リクヴィール村の北側に位置する南東向きの急斜面に広がる
特級畑シュナンブールで育ったピノグリから生まれた
これぞマルク·テンペの味わいを堪能できる1本
【テイスティングとペアリング】
熟成したピノグリの旨味と果実の甘やかさが綺麗に表現された味わい。
滑らかに舌に広がる甘やかさを柑橘の風味と酸がきちんと引き締めて、重すぎないボリューム感と整った輪郭。
これから熟成とともにさらに、こっくりと粘性を深めていきそうな期待を持ちますが、現在のバランスの綺麗な辛口(ピノグリらしい甘やかさはあります)の状態も素晴らしいです。
アルザスの逸品を謳うにふさわしい味わい。
手にとる人に美味しい幸せを運んでくれるマルク·テンペ氏の最上級キュヴェの1つです。
ペアリングはこっくりと煮詰めたスペアリブのママレード煮込みと。
豚の脂の旨味、ママレードの角のとれた柑橘の風味、甘辛さをまとった味付けに相性抜群です。
甘めに仕上げた黒酢の酢豚とも良い相性。甘味と酸味のバランス、砂糖、黒酢、醤油などの調味料が折り重なる複雑な味わいと豚肉(鶏肉でも!)の旨味と、綺麗な相性高さを見せてくれます。
産地:
フランス / アルザス地方
呼称:
Alsace Grand Cru アルザス・グランクリュ
品種:
ピノグリ100%(手摘み/平均40年)
栽培における特記事項:
ビオロジック ビオディナミ/エコセール デメテール
土壌:
粘土石灰 小石 砂質岩
標高·高さ:
265 ~ 380m·南東
面積·収量:
0.6ha·30hl/ha
醸造:
酵母は自生酵母
フードル(大樽)で24 ~ 36時間発酵
木樽で48ヶ月間熟成
軽く濾過
残糖:9.6g/L
SO2:
瓶詰め時:少量
トータル:113mg/L
アルコール度:
13%
味わい:
白辛口
【造り手について】
ジャポン大好きアルザス ビオディナミの巨匠
ドメーヌ·マルクテンペはアルザス南部の中心、コルマールから7kmほど進んだ南西向きのツェレンベルグ村に 有ります。
アルザスは南仏のペルピニャンの次に降雨量が少なく、乾燥した地域。
南向きの夏の畑は「目玉焼きが焼けるほど」暑いため、ブドウにもしっかりと糖度がのります。
標高は225 ~ 260m、粘土石灰土壌を ベースに、ヴォージュ山脈の花崗岩や黄色みを帯びた石灰の混じる多様な土壌は、さまざまなブドウ品種に適合し、ミネラルたっぷりなふくよかな味わいを生み出します。
初夏、マルクの畑の土からはなんともいえない深い土の香りが漂います。
雑草も元気に生い茂り、ブドウの 樹の根元には直径1cm弱のミミズの穴がポコポコ。
そう彼の畑はビオディナミ。
総面積8haの畑で、93年から ビオロジック、96年からビオディナミに取り組む彼は、化学肥料や農薬をいっさい使わず、芽かきによる収量制限や夏季剪定も行ないません。 ブドウの樹が自分の力でうまいこと育っていくのを助ける以外は何もしません。
見れば樹には太ったエスカルゴ (かたつむり)も。
除草剤や化学肥料を使った近くの畑と比べて生き物の数は雲泥の差。
「おいしい畑はかたつむりも知ってるよ!」
太陽の光を一杯に浴び糖度が充分にのったブドウは9月に選果しつつ手摘み収穫。房、茎をつけたまま優 しく5 ~ 6時間かけてプレスします。
「テントウ虫が生きたまま出てこられるくらいやさしいプレスなんだよ」とテンペ氏は語ります。
地つきの天然酵母で仕込むマルクのワインからは明るく前向きな温かさを感じます。
(インポーター資料より)