オリヴィエ・モラン シトリー・ブラン・コンスタンス 2022 / Olivier Morin Chitry Blanc Constance 2022

テロワールを最大限に活かすオリヴィエ・モラン

「これぞシトリー」という満足度の高いブルゴーニュ白ワイン

 

シャブリの西10kmほどにある、全面積で60haほどに小さなAOP「シトリー」。

ブルゴーニュの隠れた名所です。そのため、日本ではほとんど見かけないワインですが、飲むとこのワインの素晴らしい性質を堪能いただけるワインです。
シャブリと同じくキンメリジャン土壌で、タップリのミネラル感と複雑味、美しい果実の旨味を楽しめるすっきりとした厚みのあるピュアで洗練されたスタイルの辛口白ワイン。
白い花や柑橘の香りが立ち上がり、口に含むとミネラルと果実味が静かに広がる。塩気を含んだ余韻がさりげなく長く続き、「今この瞬間」に楽しむにも、少し寝かせてからでも味わい深く。
“コストパフォーマンスの高いブルゴーニュ白”として、食卓に上質さをそっと添える1本です。

 

【テイスティングコメント】

淡いレモンイエローの色調。グラスから立ち上るのは白い花（すずらん、アカシア）や柑橘の皮、さらにほのかに海塩・海風を連想させるミネラル香。 
口に含むとしなやかなテクスチャーが広がり、シャルドネらしい果実の輪郭（洋梨・りんご）を感じさせながら、土壌由来と思われるチョーキー（石灰質）なフィニッシュが印象的です。 
バランスに優れ、瑞々しさとミネラルの余韻がきれいに続く1本。アペリティフから軽めの魚介料理まで幅広く対応するワインです。
 

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産地：

フランス / ブルゴーニュ

 

ブドウ品種：

シャルドネ100%

 

土壌：
後期ジュラ紀キンメリッジ階の泥灰土と粘土質石灰土壌。カキの化石を含んでいる。

 

栽培：

厳格なリュット・レゾネ。

下草を残し、刈り込みと鋤きこみで対応し、除草剤は不使用。

堆肥をベースとした有機肥料を使用。

土起こしの後に剪定を行い、密植度を一定に保つように定期的に植え込みも行う。また丹念にパリサージュ（剪定した後、枝を針金に固定する）を行い、摘芽を計画的に行っている。

 

醸造：

自動的な作業で行わず、各年の状態によって醸造を行っている。

適度な収量と完璧に健康な状態にすることで、適度に熟した補糖が必要ないブドウが得られる。

収穫後、ベルトコンベアで空圧式プレス機に運び、木樽でアルコール発酵とマロラクティック発酵。

膨らみをワインに与え、木樽の香りが過度につかないように600L樽で澱と共に熟成。

15～18ヶ月澱と共に熟成、濾過をほとんど行わずに瓶詰め。収穫から瓶詰めにいたるまで、このテロワールをより発揮できるようにしている。

 

味わい：

白辛口

 

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【家庭料理とのペアリングなら】

 

✔︎ツナじゃが

✔︎塩鮭
そのほかにも、魚介のカルパッチョ、バターでソテーした軽めの白身魚、ハーブを添えた軽めのチキン料理などと好相性。

シャブリらしい香り、ふっくらとしていて2022年らしい厚みのある果実味。

バランスの取れた清々しいまでのすっきりとしたヴォリューム感が美点となり、ワインの主張こそ穏やかながら、料理に対してこの上なく寄り添い上手なワインです。そして、何よりも最後までするすると飲み心地良く飲み進んでしまう、心地の良い存在感は類まれなワイン。

なんということのない家庭のありふれた一品を、品よく優しく、しっかりと押し上げてくれるワインです。

ただ薄ければ寄り添い上手なわけではなく、それこそがこのシトリーのワインのもつ素晴らしい性質なのだと言えます。

 

まるで日本酒のように料理に自然体に寄り添い、ワインそのものの美味しさを堪能できる１本。そして、はっと気づくと飲み進んで、あっという間になくなってしまっているようなワインです。