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シャトー・ベスイユ ヴィレ・クレッセ ルヴルテ・エスプリ・ド・ベスイユ 2018
Ch.de Besseuil Vire-Clesse Levroute Esprit de Besseuil 2018
長く門外不出であった
シャトー・ベスイユとして生み出したヴィレクレッセ
希少な上位キュヴェが日本初上陸
ドメーヌ・ド・ラ・ボングランの現当主であり、マコネーで最高の造り手と評される、“天才”ジャン・テヴネ氏。
彼の母方の家系にあたる「テット家」から、フェルマージュ(借り畑)で2002年に入手した畑からこのワインは造られており、「ボングラン」や「エミリアン・ジレ」のスタイルを、より親しみやすく楽しめるワインとなっています。
長く門外不出だったもう一つのワインであり、このワインはフランス国内では「レストラン専用ワイン」として販売され、一般市場には流通しません。少量のみ輸出される貴重な掘出し物です。
【シャトー・ベスイユのキュヴェについて】
Clessé村のシャトーホテルChâteau de Besseuil周辺の単一区画約3haの、フェルマージュ(定額小作制)契約。
80年代半ばからJean Thevenetとその家族によって耕作されている。
クリュ・マコネの中で最北、山間の平坦な土地にあるこの畑は、土壌の保湿性もあって良質のボトリティス菌(貴腐菌)が発生します。
栽培はビオロジック(認証取得)で、ぶどうが完熟または貴腐がつき始めるころまで収穫を待つ、テヴネならではのスタイル。
ブルゴーニュでは非常に珍しい貴腐のついたぶどうも一緒に仕込み、ほんのりと甘い風味を感じる伝統的な本来のスタイルのマコン(ヴィレ・クレッセ)を生み出しています。
2003年~2006年ヴィンテージまで瓶詰が完了しているものの「ボングラン」と同じくワインが美味しく飲める最適な熟成状態になるまで出荷されません。
【テイスティング】
蜜感の漂う華やかな香り。
しっかりとした骨格の丸みのある酸が全体を支えています。
さらりとした新鮮な蜂蜜、黄桃、ほんの少しアプリコットにバターの濃く。口に含むとじつにリッチで果実味たっぷりな一方、まろやかな酸味により、膨らみが美しい美味しい白ワイン。
貴腐葡萄の風味が味わいに奥深さを与え、全体に美しいバランスを備えたワインです。
まだ若く滑らかな印象ですが、今のタイミングならではの飲み心地の美しさも。もちろん熟成して、より深い奥行きと蜜感を楽しんでいただくことも可能なキュヴェです。
【ペアリング】
甘さのある(甘辛さのある照り焼き、など)味付けの和食とも好相性です。
熟成が高まるにつれて、刺身醤油のような濃さのある調味料と相性もより高まります。
エスニックやアジア料理など個性のあるものとのペアリングも。
若さのある今の状態だと、素材感の生きた料理とも寄り添い、絶妙なバランスの良さを感じていただくことができます。
産地:
フランス / ブルゴーニュ
品種:
シャルドネ100%
ぶどうが完熟または貴腐がつき始めるころまで収穫を待つ、テヴネならではのスタイル。
栽培:
ビオロジック(認証取得)
味わい:白辛口
(ヴィレ・クレッセならではのやや甘やかな味わいをもちます)
【畑·醸造について】
所有面積:3.5ha
平均樹齢:40年
平均収穫量:38hl/ha
土壌:粘土質石灰土壌(白色泥灰土を含む)
※この土壌はソーヌ河で発生する霧の湿度を吸収し保つ特徴があります。蓄えられた湿度は10月、日中の気温が高い日に畑に放出され、加えてこの地の山に囲まれた地形があいまって、良質のボトリティス菌(貴腐菌)の発生をもたらしてくれます。
何世代にも渡ってドメーヌで採用してきた栽培方法は、古くからの伝統に即したもので、自然環境を最大限尊重したものとなっています。
・化学肥料、除草剤の不使用(何度も鋤入れを行う)
・より適した処置の採用「品質が向上すると判断すれば新しいものも取り入れる」
硫黄、ボルドー液の使用、ホルモン撹乱剤の使用、「馬からトラクターへ」など耕作・醸造機器の改新
・ぶどうの熟し具合を見ながら、数回に分けての手摘みでの収穫(マコネーでは、ほとんどが機械収穫)
・排水処理施設の設置
※2007年にEcocert申請をしたので2010年ヴィンテージからの認定になりますが、それ以前からビオロジーによる栽培がされています。
醸造について:
除梗はしません。ワインに奥行きと深い味わいを持たせるため、自然酵母を使用し、低温(10℃~16℃)でできるだけ時間をかけてゆっくりと醗酵させます。新樽は使用しません。フードルで20か月熟成。「この酵母は何故か味わいの最も良いバランスのところで、自ら醗酵を止めるんだ。」とのこと。
【造り手の言葉から】
画像4枚目は、現在父とともにワインづくりに当たっているジャン・テヴネ氏の息子ゴーディエ・テヴネ氏。彼は、ワインの学校に行ったものの、そこでは「農薬の使い方」を教えてくれる場所で、自身のワインづくりにあまり実践的に役立つものはなかったと言います。そして、何よりも「テヴネ家で学んだことが大きい」とも。
テヴネ家では、祖父や父の代からの独自の栽培ノウハウやワイン理論があり、より精密で正確な科学的アプローチのビオロジーを実践していると自負していると。ワインづくりには、何よりもただひとつ「畑」こそが大事で、きちんと手入れすればぶどうが健全に育ち、そうすれば手を加えることなく良いワインができる。培養酵母や補糖、補酸も必要ないということを教わることができたのは、やはりテヴネ家だからだと語ります。
そして、これからも「伝統を大切にしたワイン」を作っていきたいと。
(インポーター資料より)