ヴァンサン・ヴァンジエ シャブリ カンテサンス 2022/ Vincent Wengier Chablis Quintessence 2022
【テイスティング】
フレッシュな口当たりとたっぷりとした果実味を感じさせるリッチテイストを高次元で両立。線のしっかりしたミネラルを備えつつ、フルーティで飲み心地の綺麗なシャブリです。
スタンダードのシャブリですが、新樽率は20%で228リットルの樽で発酵後、12ヶ月間熟成していることで、樽がもたらす厚みや複雑さが果実味に良いバランスで溶け込み、絶妙なボリューム感があることが特徴のシャブリです。果実の良さと醸造の巧みさが絶妙に絡み合った、お勧めしたい1本です。
産地:フランス / ブルゴーニュ
品種:シャルドネ 100%
傾斜30~40度の斜面上に位置する樹齢45年以上の古樹区画のぶどうのみを使用。0.9ha相当。キンメリッジアン土壌。収量は30hl/ha。228リットルの樽で発酵後、12ヶ月間熟成。新樽率は20%。
キュヴェ名の「カンテサンス」は「神髄」の意味。
【造り手について】
シャブリ村の5km南、プレイー村に1930年より続くぶどう栽培家で、1998年に3代目ヴァンサン·ヴァンジエが継承しました。同年、化学肥料と殺虫剤、防腐剤の使用を止めてリュット·レゾネ栽培を開始。造ったワインはお父さんの代から加盟していた協同組合「ラ·シャブリジェンヌ」やネゴシアンにバルクで販売してきました。
「私は自分の仕事に真面目に打ち込んでいただけですが、多くのネゴシアンやクルティエたちから、あなたのワインは本当に美味しいと言われ続けるうちに、自分でビン詰めしてみたいと思うようになりました。また、かつて「ドメーヌ·ド·ラ·コンシエルジュリー」(オーナーのクリスチャン·アディーヌの引退時に「ジャン·マルク·ブロカール」に売却されたビオロジック·ドメーヌ)に学んだビオロジック栽培を実践することで、もっと美味しいワインを造ることができるのではないかと考えました」。
こうして2018年、総面積27ヘクタールを擁する新ドメーヌ「ヴァンサン·ヴァンジエ」が誕生し、翌2019年、厳格なサステナブルの認証である「Haute Valeur Environnementale(高い環境価値)」の最高段階「レベル3」の認証を取得すると同時に、ビオロジック栽培への転換を果たしました。(「ECOCERT」に申請済みで、2023年に認証を取得する予定です)。
みずみずしい口当たりとたっぷりとしたリッチテイストを高次元で両立し、普通に「美味しい」としか言いようがない彼の作品は、発売早々にして各国のワインバイヤー陣をうならせ、ワインメディアの注目を集め、各種ワインコンクールで多数の金賞を受賞することになりました。
「美味しいと言っていただけることは本当に嬉しいです。ただ、私はぶどうが発酵してワインになるために最適な環境を作るサポートをしているに過ぎず、その品質や味わいは、健康な土壌で培われる、ぶどう自身の力によるものです」。
(インポーター資料より)