ル・フィエフ・ノワール レシャペ 2021 / Le Fief Noir L’échappée 2021
Anjouのトップドメーヌの葡萄畑を継承した
若き醸造家たちが生み出す
古きを守り、新しきものを追求する、
Anjouの新しいシュナン100%白ワイン。
「 L’échappée (逃亡者)」の名を持つ魅力的なシュナン・ブラン。
気球が描かれたエチケットに込められた意味に思いを馳せると
どこまでも想像が広がるよう。
そんな可能性を秘めたル・フィエフ・ノワールの1本です。
【テイスティングとペアリング】
爽やかで、ステンレスタンク醸造らしいクリーンで、
葡萄の味わいそのものが純粋に伝わる味わい。
綺麗な酸が余韻まで続き飲み心地の良さを感じます。
シュナンブランらしい爽やかでしっかりとした酸の個性、
果実の旨味や優しい口当たりが巧みにに表現された白ワイン。
深みや奥行きではなく、
ピュアでフレッシュな果実味が印象的です。
スッキリとした印象なので豚しゃぶサラダをポン酢で。
ポン酢と豚の脂の旨味、レタスの苦味の少ない味わいの重なりに好相性。
ポン酢を使った料理と合わせることで、酸が柔らかく感じられ、ワインの旨味がぐんと前に出てくる印象になります。
甘長とうがらしや万願寺とうがらしの炊いたんなど、醤油とお出汁の風味の和のおばんざいとも。
酸が強すぎず、旨味の綺麗なワインなので、和のおばんざいなどとも良い相性です。
鰹だしや醤油の風味と好相性なシュナン・ブランの個性が生きるペアリングです。
産地:
フランス /ロワール
品種:
シュナン・ブラン100%(平均樹齢25年)
サン・ランベール・デュ・ラテ村の8haの区画より。
土壌:
砂質、粘土砂礫質、シスト土壌。
栽培:
2006年よりビオロジック栽培。2015年に「ECOCERT」の認証取得。一部ビオディナミの手法を採用。セレクション・マサル(マス選抜)を実施。
醸造における特記事項:
収穫はすべて手摘み。天然酵母のみで発酵。
ステンレスタンクで発酵後、6ヶ月間熟成。
特徴:
収量は40hl/ha。
味わい:
白辛口
【造り手について】
いずれも継承する畑を持たなかったため、いつか自分のワインを造ることを夢見てフランス各地の生産者の下で修業を重ねていたアレクシス・スーラ(写真左)とドミニク・シロ(同右)の人生の旅路が、二人の最終修行先となったコルシカ島のドメーヌで交差したことで、運命の扉が開かれました。
ともに難関国家資格のワイン醸造技師「エノログ」として高みを極めていた二人は認め合い、語り合い、意気投合しました。
そして2014年、跡取りに恵まれなかったため売りに出ていたアンジュー地区の「ドメーヌ・デ・シェネ」の購入を決断。この偉大なドメーヌのエスプリを継承しつつ、二人の理想のワイン造りを目指す新しい旅がはじまりました。新ドメーヌ名の「ル・フィエフ・ノワール」は「黒い領土」という意味で、この地のテロワールの命ともいえるシスト・ノワール(黒色片岩土壌)のことを差しています。
「ドメーヌ・デ・シェネは、アンジュー地区のトップドメーヌのひとつでした。セレクション・マサル(マス選抜)による素晴らしいぶどう樹に覆われたその畑は、早2006年から完全ビオロジック栽培が実施されており、地元で「宝石」と呼ばれていました。私たちは前オーナーの意志を引き継ぐ形で2015年に「ECOCERT」の認証を取得する一方、(ビオロジック栽培で認められている)銅の使用を停止し、独自に調合したハーブの煮汁を畑に撒くなど、ビオディナミの手法を導入しました。近年中に正式にビオディナミに移行する予定です」。
「ドメーヌ・デ・シェネは正統派のクラシックなワイン造りで高い名声を獲得しましたが、私たちはこの地のテロワールの特徴やぶどう品種の多様性を最大限に表現したいと思い、新しい醸造手法を採用しています。例えば赤ワインの全房発酵や、白ワインのマセラシオン(オレンジワイン)、新機軸の品種ブレンド、発酵タンクの素材の使い分け、様々な容量の樽やアンフォラの導入といったことで、これらがワインの「新しい美味しさ」の発見につながると考えています」。
「立ち止まって、時間をかけて、自分自身と対話したくなる。そんなワインを造りたいと思っています。その対話は、飲み手と私たち造り手の対話でもあります。一杯のワインが生み出す世界の中で、飲み手と造り手が時空を超えて対話することができる。私たちが醸造家になって本当によかったと思う最大の理由です」。
(インポーター資料)