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ジョナタン・ディディエ・パビオ プイィ・フュメ プレリュード 2020 / Jonathan Didier Pabiot Pouilly Fumé Prélude 2020
今日のプイィ・フュメを代表する新世代、ジョナタン・パビオが、樹齢4~10年の若木のソーヴィニヨン・ブランにフォーカスすることで、みずみずしさやフルーティーさを前面に表現した作品。
作品名の「prélude」は「前奏曲」の意味です。
【テイスティング】
爽やかさもあるけれど、エレガントな、バランスの良いプイィ・フュメです。酸や香りが強すぎず、けれど綺麗な存在感があります。ポジティブな意味で個性が強くない、それぞれの要素がまとまっている、仕上がりの良さがあり、きちんと印象に残るワインです。
ソーヴィニヨン・ブランらしさが前に出過ぎない点でも、何にでも合わせられそうな万能型の白ワインとも言えます。
ズッキーニやアスパラのフリット、魚介類の素材を生かした繊細な料理との相性がよく、お勧めです。ムニエルやスモークサーモンなどの燻製、シェーブルチーズなどとも。
産地:
フランス / ロワール
品種:
ソーヴィニヨン・ブラン100%
栽培における特記事項:
2006年にビオロジック栽培およびビオディナミ開始。2010年に「Ecocert」認証取得、2016年に「demeter」認証取得
醸造における特記事項:
収穫はすべて手摘み。除梗しない。天然酵母のみで発酵。ステンレスタンクによる清潔な醸造。
土壌:
粘土石灰質、粘土質、シレックス土壌の各畑より
醸造:
ステンレスタンクで醸造。
味わい:
白辛口
【造り手について】
今日のプイィ・フュメを代表する新世代、ジョナタン・パビオは、フランスのワインガイドの金字塔「Le Guide des Meilleurs Vins de France 2013」に、プイィ・フュメの造り手として掲載された、全5人のうちのひとりです。
プイィ・シュル・ロワール村近郊のレ・ロッジュ村に5世代続くぶどう栽培家の家系で、1977年にディディエ・パビオがドメーヌを設立。2005年に息子のジョナタンが継承しました。
研修先だったフォジェールの「レオン・バラル」でビオディナミに出会い、衝撃を受けたという彼は、2006年から、(プレパラシオンの使用など)一部にビオディナミの手法を採り入れた、ビオロジック栽培を開始しました。
「ここプイィ・フュメには約120人の造り手がいますが、ビオロジック栽培を実践しているのは僕も含めて2012年当時にはまだ3人しかいませんでした。ワインの品質はもちろんですが、子供たちの生活環境のためにも、この地にビオロジック栽培を広めていきたいです。ビオディナミについては、時間ができるとルフレーヴやジャン・ルイ・トラペを訪れ、いろいろ教わっています」(ジョナタン・パビオ)。
まださほど知名度が高くないにもかかわらず、仏ミシュラン3つ星の「ラルページュ」「ルドワイヤン」「ギー・サヴォワ」、同2つ星「アピシウス」「ル・グラン・ヴェフール」「ル・クリヨン」といったフランスの最高級レストランに続々とオンリストされている彼のプイィ・フュメは、コルクを抜くやいなやボトルから立ち上ってくる、スモーキーなフリンティ香(火打石の香り)が特徴で、だからプイィ・「フュメ」(煙)っていうのか、と思ってしまいそうになるほどです。
「プイィ・フュメの土壌は多種多様で、土壌によってワインのスタイルは大きく異なります。僕のスタンダード・キュヴェは、キンメリッジアン、シレックス、粘土質、砂礫質といった異なる土壌で栽培したソーヴィニヨン・ブランをすべてブレンドすることで、プイィ・フュメのテロワールを包括的に表現することを目指しています。ビオロジック栽培を始めてから、ミネラルに由来するフリンティ香が、年とともに強くなってきました。これからも、「本物」を造っていきたいです」。
(インポーター資料)