アントワーヌ ブヴェ/シャルドネ 2017 Antoine Bouvet/Chardonnay 2017
繊細で快活な泡立ちと芳醇でふくよかな旨味を持つ
アントワーヌ ブヴェのブラン ド ブラン
食事の楽しさを膨らませるシャンパーニュ
【ペアリング】
シャンパーニュはそもそも熟成感や味わいの個性がよほど突出していない限り、料理との相性を図りやすい、汎用性の高い側面を持つように思われますが、アントワーヌ・ブヴェのシャンパーニュはそれ自体が主役にもなれるけれど、料理を楽しませるのがとても上手いシャンパーニュ。
各キュヴェはそれぞれセパージュやヴィンテージの違いがありつつ、それぞれに共通するのは料理の美味しさを高めるのが得意です。飲みごたえもあり、飲み心地よく、飲み疲れしないままに、食事を楽しみながら気がついたらあっという間になくなるようなシャンパーニュです。
お蕎麦、天麩羅から、揚げ出し豆腐や、夏野菜の揚げ浸し、のようなコクのある味わいの和の家庭料理ともよく合います。
ナッツ類やドライフルーツ、フォアグラやフルーツ全般も。
インポーターさんのお勧めは、「ブレス鶏とモリーユ茸のクリーム煮、コニャックでフランベしたブルターニュのオマール海老、野菜とともにサーブした魚介カレーといった料理との相性が抜群」とのこと。
是非、お食事との美味しさをお試し頂きたい1本です。
【シャルドネ2017について】
祖父からドメーヌを引き継いだ若いアントワーヌ・ブーヴェが初めて造ったシャンパーニュ。
アヴネ・ヴァルドール村の畑クチュール(Coutures)(1957年に植えられた樹)と
ビスイユ村の畑ロシュフォール(Rocheforts) (1958年に植えられた樹)という2つの区画で収穫したブドウ半々を醸造、ブレンドしたプルミエクリュ。
繊細で快活な泡立ちです。
繊細なスパイスの香りがする泡に、柑橘類、トロピカルフルーツ、熟したブドウの香りが広がります。フェンネル、アニス、クミンシードといったニュアンスも感じられます。
味わいは、ふくよかで心地よさが口いっぱいに広がります。
ワインの芳醇さに砂糖漬けしたレモンの風味がアクセントを与えています。
デカンタして味わって頂ければ一層美味しく召し上がれます。
産地:
フランス /シャンパーニュ エクストラ ブリュット
ブドウ品種:
シャルドネ 100%
特徴:
レコルタン マニピュラン
リュットレゾネ農法
味わい:
エクストラ ブリュット
【アントワーヌ·ブヴェについて】
このドメーヌのメゾンはマルイユ・シュール・アイにあり、プルミエ・クリュに格付けされているアヴネ・ヴァルドール(Avenay Val D’or)、ビスイユ(Bisseuil)、マルイユ・シュール・アイ(Mareuil Sur Ay)の3つの村に合計5haの畑を所有しています。
ブドウの品種は、アヴネ・ヴァルドール村ではピノノワール シャルドネとピノムニエを少し 、ビスイユ村ではシャルドネ とピノノワールを、マルイユ・シュール・アイ村ではピノノワールをそれぞれ栽培しており、平均樹齢35年のブドウの樹です。
現オーナーのアントワーヌ・ブヴェ(Antoine Bouvet)は2011年より祖父からこのドメーヌを引き継ぎ、数年前から土壌改良に力を入れ、シャンパーニュをつくるためのブドウ栽培には除草剤を一切使用せず、イラクサからつくる発酵液肥料を使用、2015年からはエッセンシャルオイルも使用しています。
2016年からは1haの畑でビオディナミ農法を実践し、数年後には農薬や化学肥料を一切使用しない農法に転換する予定ですが、特に有機認証の取得を目的としているわけではありません。
ワイン造りでは、人が手をくわえることを極力おさえて、ワインにワイン造りを任せることを大切にしています。
補糖、酵素添加はせず、ブドウの果皮についている天然酵母のみを利用して発酵させます。
マロラクティック発酵も自然に任せ、フィルターによるろ過をせず、自然冷却して、澱熟成させます。
この間、できる限りポンプ等の使用に頼ることなく重力を利用して作業します。
ブドウは、畑の区画毎、村毎、セパージュ毎に醸造。
澱を瓶口に集めるためのルミュアージュ(動瓶)は、今でも木製の台(ピュピートル)を使用して手作業で行われています。
また、ドザージュに使われるリキュールは、アントワーヌ・ブーヴェの自家製です。