フランツ・ソーモン ヴァン・ド・フランツ・ロゼ 2022 / Frants Saumon Vin de Frantz Rose 2022
22のロゼはコー100%
飲み心地よくて困ってしまう!
果実の旨味たっぷりの心を魅了するロゼ
【テイスティングとペアリング】
ふっくらジューシーなコー100%のロゼ。
柔らかな果実味がジューシーでたっぷりと感じられます。一方で、重みや厚みは控えめで、飲みやすすぎるロゼ。酸やタンニンも優しいニュアンスで、気がつくとグラスが空いている。
鋭さがなく、物足りなさもない。そんなベストな中庸にあって、きれいに条件を満たしているから、あまりに心地良い。
フランツ・ソーモンの造るワインは、感動とか、衝撃とか、はないけれど、どうしてこんなに気持ちが良いのだろうと思わせられます。
アペリティフから気軽な食中酒まで。
難しいことは抜きに、幅広い料理と寄り添ってくれるとても素敵なロゼワインです。
産地:
フランス / ロワール
品種:
コー100%(手摘み)
8月まで雨の多かった21年、Le Gersで育ったタナを友人より購入しました。9月に収穫後プレスし数種類のセメントタンクで7 ヶ月発酵・熟成し瓶詰めしました。淡い輝きのあるサーモンピンク色の外観、さくらんぼやイチゴ、フルーツトマト、ミントのアロマを感じます。ドライなアタックに果実味と香りの甘さ、まろやかな味わいでアフターには丸みがプラスされています。甘味と酸味が程よくバランスを 整えてくれています。
(輸入元資料より)
味わい:
ロゼ・ミディアム
【造り手について】
ロワール地方トゥールから東側にロワール河とシェール河の間に広がる’モンルイ’というアぺラシオンは、1938年に認定され、シュナンブランで辛口から甘口までの白ワインを生産しています。日本ではあまり見かけないAOCですが、M.Jacky BLOTの出現から始まり、今は亡きStephane Cossaisをはじめ色んな生産者がこのAOCの認知度を高めてきました。
そのモンルイの我々のセレクション‘フランツ・ソーモン’、2002年から始めた醸造家で、今ではDomaineだけの生産量では足りなく2009年からはネゴシアンの会社Un Saumon dans la Loire(アン・ソーモン・ダン・ラ・ロワール)を設立し、意欲的に活躍しております。無農薬の農法に興味が有り、やはりシュナンブランに挑戦したいと同じAOCを結果的に選びました。
畑で無農薬の仕事はきりがありません。彼の畑は4haですが、オーナーが無農薬とは全く反対の農法を行っていたので、1年目は仕事がエンドレスな状態です。予算の関係もあり、最初から畑は購入できません。1haを購入し、残り3haは借りました。この3haも将来的に購入予定です。
4haをたった1人で化学肥料から無農薬へ切り替える作業が大変なのがご想像頂けますでしょうか。本当に朝から晩まで畑とにらめっこです。このように沢山のエネルギーを頂いた畑から取れた葡萄は格別です。彼の畑は毎年毎年質の向上、間違い無しです。
久しぶりに彼のモンルイを飲んだら、2002年当時のワインより、グッとグッと洗礼された素晴らしいワインになっております。私の中ではいつまでも若きフランツが印象的ですが、今ではもう大御所の仲間入り、Gregory Leclear氏もフランツの所で見習いとして働いてたことがあり、そういう若手醸造家を育てどんどん指導する立場に回っているのです。
丁度脂の乗っている充分な経験を積んだ中堅醸造家。やはりこういうワインは是非リストに載せて頂きたいラインです。
(インポーター資料/ 新井順子氏より)