ドメーヌズリアクロチ 2021/ Domaine Zuria Crocci 2021

生産量は1000本のみのコルシカ島最高峰の1本。

【テイスティング】

広がる香りから既にその味わい高さを感じるほどの芳醇さ。

豊かで柔らかな果実味が喉に滑らかに広がると甘やかささえ感じる味わい。それは、まるで青いメロンや洋梨、若いトロピカルフルーツのような甘さ。

蜜のように濃くはないのに、奥行きと深みと丸みのある味わいで、穏やかなさんと果実味のバランスが素晴らしいです。最後にはほの苦味がキュッと締めてくれます。

全体的に果実感豊かで力強さがありますが、非常に上品で、大人のシックなニュアンスに仕上がっている1本です。

産地：フランス /コルシカ

品種：ヴェルメンティーノ 100%

醸造：

味わい：白·辛口

ボニファシオの内陸の方の高台の頂点にある畑。その頂点には十字架が設置されているので Crocci(コルシカ島語で「十字架」という意味)と名付けられたキュヴェです。

手で摘まれたヴェルメンティーノを木樽とステンレスタンクで天然酵母による発酵を行います。その後、ステンレスタンクと木樽で 9 ヶ月間熟成します。

淡いレモン色で、白い花、核果類やミネラルのような芳醇な香りを感じられます。また木樽の少しバターな香りもあります。少し時間が経つと香りがさらに強くなり、柑橘のコンフィのような香りがとられます。口当りはまろやかでボリュームがしっかりあります。ミネラル感、酸と樽ニュアンスがうまく調和されています。繊細ですが力強く、とてもエレガントです。石灰土壌と海の影響で個性があり、類のない素晴らしい白ワインです。

カニみそや熟成された生ハム、または伊勢海老のソテーなどの料理と相性がいいです。ヴィオニエグラスがお勧めです。サービス温度 10-12 度

【造り手について】

コルシカ島の南、フランス最南の町、ボニファシオ市の高台にあるドメーヌ・ズリアは開拓者のドメーヌです。フィロキセラの被害を受けてから、100 年程栽培されていなかったテロワールを、ズリアご夫婦と息子3人が切り開き、ブドウの木を植え直しました。その海に突出する純粋な石灰岩台地でビオディナミでコルシカ島の土着品種を 8Ha 栽培しています。2016 年の初ヴィンテージ以降、石灰と海風の影響がとても強く、シルキー、エレガントでユニークなワインで名を揚げました。樹齢が若くても、ワインは繊細で深くて、その結果が素晴らしい生産者です。