ルネ・ジョリー キュヴェ・スペシャル RJ ブリュット/ René Jolly Cuvée Spécial RJ Brut
「伝統と革新が織りなす、ルネ·ジョリーの泡の饗宴」
フランス、シャンパーニュ地方コート・デ・バール(Côte des Bar)の村、ランドルヴィル。18世紀の石造りの門を抜け、300年を超えるライムツリーが見守る敷地には、家族の歴史と土地の息吹が時を超えて息づいています。そこに佇むのが、独立系のワイナリー「René Jolly」。創業は1737年まで遡り、家族と土地だけでワインを育てるその姿勢は、今日に至るまで変わることはありません。
この「キュヴェ・スペシャル RJ ブリュット」は、そんなワイナリーがその技と時間を注ぎ込んだ一本。ブレンド比率は Chardonnay 56%/Pinot Noir 44%。 長い熟成と丁寧な造りにより、淡い黄金の色合いと紡がれた細やかな泡、果実とブリオッシュ、アーモンドの香りが静かに開きます。
グラスを傾けた瞬間、果実の甘みと軽やかな酸が調和し、後半にはトースト香とミネラルが余韻を彩る――まさに「カジュアルに楽しめる上質」の象徴。友人たちとの午後のアペリティフから、ホームパーティーでも特別な日にも、気張らずに選びたくなるシャンパーニュです。
ラベルは手貼りされ、すべてのロットに品番が入ります。
【テイスティング】
グラスに注ぐと、繊細で途切れることのない細かな泡が立ち上り、淡いゴールドの輝きがゆっくりと広がります。見た目からしてすでに「丁寧な造り」が伝わる美しいシャンパーニュです。
香りの第一印象は、白い花(アカシアやスズラン)や青リンゴ、洋梨のフレッシュな果実。時間の経過とともに、焼き立てのブリオッシュやアーモンド、ヘーゼルナッツの香ばしさがゆるやかに立ち上がり、さらに深い層からははちみつやドライフルーツ、シトラスピール、わずかなチョーキーなミネラル香が顔をのぞかせます。香りの変化が穏やかで、グラスの中でじっくりと成長していく印象です。
口に含むと、最初に感じるのはシャルドネ由来の伸びやかな酸と透明感のある果実味。その直後にピノ・ノワールがもたらすふくよかなボディと旨みの厚みが重なり、絶妙なバランスを描きます。泡はきめ細かく、舌の上をやさしく包み込むように広がり、全体にエレガントな印象を与えます。
中盤から後半にかけては、熟成由来のトースト香やナッツのニュアンス、ほのかなバターのリッチさが現れ、味わいに深みと余韻を与えます。酸とミネラルがしっかりと支えとなり、後味は清らかでキレがあり、上品にフェードアウト。飲み終えたあとにも、柑橘の皮や焼きリンゴのような余韻が心地よく残ります。
全体として、果実のピュアさと熟成感、エレガンスと親しみやすさが見事に調和したスタイル。気負いなく日常に寄り添いながらも、テーブルをぐっと華やかにしてくれる一本です。
【おすすめのペアリング】
・鰤(ブリ)の照り焼き/大根おろし添え
→ 照り焼きの程よい甘みと醤油のコクに、シャンパーニュの泡が口中をリフレッシュ。白ブドウ主体のシャルドネが、魚の脂をやさしく受け止めます。
・鶏ささみのサラダ~柚子胡椒ドレッシング~
→ 鶏ささみの軽さと柚子胡椒のほのかな辛味、レタスや水菜の清涼感に、泡の細やかな刺激と果実味が寄り添います。
・白身魚のポワレ 白ワインソース添え
→ 白身魚の淡い旨みと白ワインソースのクリーミーさを、シャルドネ主体のこの泡が繊細に受け止め、トースト香が全体を引き締めます。
・豚ロースのハーブグリル+レモン風味
→ ハーブの香りと豚肉の旨み、レモンの酸味が、ピノ・ノワール由来の構成成分と良く合い、泡の爽快さが脂をクリアに。
・鉄板焼き
→魚介類との相性がとても良いですが、白身肉とも。塩で味付けしたものと是非お楽しみ下さい。
産地:フランス /シャンパーニュ
ブドウ品種:シャルドネ54% ピノ・ノワール46%
スタイル:ブリュット
評価:「Concours des Meilleurs Effervescents du Monde」
世界スパークリングワインコンクール 2003、2004、2005年 3年連続 銀賞受賞
Hashette社ワインガイドブックに掲載
【生産者について】
フランス・シャンパーニュ地方の南端、コート・デ・バール地区の静かな村ランドルヴィル。この地で1737年からワイン造りを続けてきた家族経営の蔵元が「シャンパーニュ・ルネ・ジョリー」です。18世紀に築かれた石造りの門をくぐると、300年以上の時を重ねたライムツリーが迎えてくれます。その古木が見守る敷地の中で、世代を超えて家族が土地を耕し、ブドウを育て、そして今も変わらぬ情熱でシャンパーニュを生み出しています。
ルネ・ジョリー家は、創業以来一貫して自社畑のブドウだけを使用し、「畑からボトルまで」を自らの手で完結させることを誇りとしています。現在はおよそ14ヘクタールの畑を所有し、主にピノ・ノワールとシャルドネを栽培。収穫はすべて手摘みで行い、選果から圧搾、瓶内二次発酵、熟成、デゴルジュマン(澱抜き)に至るまで、伝統的な手作業を守り続けています。特に特徴的なのは、氷を使わない手作業によるデゴルジュマン。繊細な泡を傷つけず、ワインに余分なストレスを与えないための、時間と手間を惜しまない工程です。
ルネ・ジョリーのワイン造りの中心には、「自然と人との調和」という哲学があります。化学肥料や農薬の使用をできる限り抑え、土壌本来の生命力を尊重した栽培を実践。ブドウが育つ土地の個性――南部特有の温暖な気候と石灰質を多く含む粘土質の土壌――をそのままボトルの中に閉じ込めるように、自然のリズムに寄り添ったワイン造りをしています。
こうして生まれるルネ・ジョリーのシャンパーニュは、果実のやさしい香りとしなやかな酸、そして熟成に由来する芳ばしいブリオッシュのニュアンスが見事に調和した味わい。格式ばらずに日常を少しだけ特別にしてくれる、まさに“上質カジュアル”を体現する造り手です。
(インポーター資料)
