シャトー ジンコ パール by GINKGO 2024 / Chateau Ginkgo Pearl by Gingko 2024
「清らかで端正なグラーヴの“真珠”」
ボルドー、グラーヴ──その名は「砂と砕石の大地」を意味します。
この大地から生まれた「Pearl by Ginkgo」は、繊細な白ワインの真珠。
ソーヴィニヨン・ブランとセミヨンが語るのは、海を抱く土壌の記憶。
白桃や洋梨がそっと香るグラスの中に、風に洗われた石の冷たさ、
朝露のような清らかな酸と、海塩を思わせるミネラルが溶け込む。
長い余韻にはグラーヴ由来の複雑さと洗練さが残ります。
冷やしてそっと注げば、まるで海辺で味わう一杯のよう。
軽やかな前菜、魚や貝、クリーム系の料理にも寄り添い、
どんな日常も少しだけ特別に変えてくれる、そんな存在です。
【テイスティング】
グラスに注ぐと、淡く輝くレモンイエロー。白桃と洋梨、爽やかな白い花の香りがまず立ち上がり、わずかにバニラの甘やかなニュアンスが寄り添う。香りの第一印象は軽やかでありながらしっかり芯があり、すでにテロワールと醸造家の仕事が反映されていることが感じられます。
口に含むと、きめ細やかで透明感ある酸がまず舌を洗い、すぐに瑞々しい果実の甘みが心地よく広がる。中盤にはワインの背骨となるミネラルとともに、アーモンドのようなほのかな苦味、そして蜂蜜のニュアンス、石灰質特有の塩気が顔を出し、味わいに複雑さと深みを与えます。果実味と酸、ミネラルが絶妙なバランスで交錯し、重さではなく軽やかさとエレガンスを保ちながら、味わいの輪郭をゆっくりと描いていきます。
余韻は清らかで長く、口の中に残る塩気と石の冷たさが心地よさをもたらし、次の一口を待ち遠しくさせる。派手さはないものの、素材と土壌、醸造のすべてが静かに響き合う、成熟した白ワインらしい風格。冷やしすぎず、約10〜12℃でゆっくりと味わうと、さらに香味の層が開いていきます。
【ペアリングの提案】
・白身魚の西京焼き
— ほんのり甘い味噌の旨味が、ワインの白桃や洋梨のまろやかな果実味と寄り添い、樽由来のバニラ香と調和。味噌のコクをフレッシュな酸がすっと洗い流し、余韻にミネラル感が残ることで料理がより上品に仕上がります。
・鯛の昆布締め + オリーブオイル
— 白身の繊細な旨味に、ワインのミネラルと酸が寄り添い、昆布の旨味を優しく引き立てます。
・アサリと白ワイン蒸し
— 貝の塩味とミネラルが共鳴し、甲殻の甘みがワインの果実味と重なって美しい余韻に。
春菊やタラゴンを用いたハーブのソースなどとも。
生産地:ボルドー
葡萄品種:ソーヴィニヨン・ブラン、セミヨン
スタイル:白・辛口
【生産者について】
Château Ginkgo(シャトー・ジンコ)は、フランス・ボルドー、グラーヴ地区に拠点を構える小規模ワイナリーです。オーナー兼醸造家の百合草梨紗氏が中心となり、2010年代に設立。彼女は伝統的なボルドースタイルに敬意を払いながらも、自身の感性と日本人ならではの繊細さをワイン造りに持ち込みました。
サンテミリオンから北東に十数キロ離れたサン・フィリップ・テ・ギュイ村に位置し、畑は南向き斜面、土壌は粘土質の下に厚い石灰層を持ち、標高100mとボルドーとしては標高の高い風の良く通るエリアです。
畑は有機栽培で丁寧に管理されており2017年には新たに80年の古材が植わる区画を追加購入、畑と醸造所は隣接しておりすべて手作業と伝統的手法で丁寧に醸造しています。シャトージンコを代表する「ジンコ」は年間生産量はわずか3,600本の希少なトップキュヴェで、ポムロールの著名な専門家からも「バランスが非常に良い」と高評価を得ています。
Pearl by Ginkgo は土地の性格とぶどうの純粋さを尊重するスタイルを貫いており、百合草氏の思想と技術の結晶といえる白ワインです。
(インポーター資料)
