パトリック・ボードアン アンジュ ブラン エフュジオン 2021 / Domaine Patrick Baudouin Anjou Blanc Effusion 2021

「心地の良い深さと滋味をそなえるアンジュ・ブラン」
 

ロワール地方アンジュにおいて、シュナン・ブランの可能性を長年にわたり探求してきたパトリック・ボードアン。

「エフェジオン」は、とは火山のマグマが動くような感情の昂ぶりを意味。彼の哲学がもっとも素直なかたちで表現されたアンジュ・ブランのひとつです。

ブドウは主に片岩（シスト）を中心とした土壌の区画から。ビオディナミ農法に基づき、畑では化学的介入を排し、収穫は完熟を待って行われます。
醸造では人為的な操作を極力抑え、シュナン・ブランが本来持つ張りのある酸、ミネラル、そして穏やかな果実の厚みを自然なバランスで引き出しています。

薫り高く、口に含んだときの粘性に見事に完熟したブドウを感じさせる。驚く程長い余韻に浸れるワイン。樹齢は40年以上。派手さはありませんが、グラスを重ねるほどに味わいの層が静かに広がり、深まる。シュナン・ブランという品種の奥行きをあらためて実感させてくれます。

食卓に寄り添いながら、飲み手の感覚にじっくりと語りかける一本です。

若いうちから楽しめる一方で、数年の熟成によって質感がさらに滑らかになる可能性も十分に感じられる仕上がり。
派手さではなく、静かな完成度で魅せるアンジュ・ブランです。

 

【インポーターテイスティングコメント】

蜂蜜や白い花の香り、クリーンだが濃密な味わい。充実したミネラルを感じる。アンジュの良質な白ワインを代表する味わいに留まらず、シュナン・ブラン種の味わいを堪能出来る。

 

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生産地：ロワール（A.O.C.アンジュ）

 

葡萄品種：シュナンブラン100%

 

土壌：片岩と石炭紀の砂岩

 

栽培・収穫方法：手摘み / ビオロジック

 

オーガニック認証機関：エコセール

醸造・熟成工程：厳しく選果を行い、搾汁後、自生酵母を使用し、木樽とプラスチックファイバー製のタンクで発酵を行う。発酵温度はコントロールせず自然に任せる。マロラクティック発酵は行っている。228Lと400Lのフレンチオーク樽（新樽20％使用）で16ヶ月間熟成させる。SO2の使用は最小限に抑える。ノンフィルター。醸造に過度な手を掛ける事を良しとせず、畑での仕事を一番大切と考えている。

 

アルコール度：14%

 

スタイル：白・辛口

 

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【生産者について】
ドメーヌ・パトリック・ボードアンは、ロワール地方アンジュに拠点を置くシュナン・ブランの名手として知られる生産者である。
1990年代より自らのドメーヌを立ち上げ、早くからビオディナミ農法を導入。現在は認証を取得し、畑では土壌の生命力を重視した栽培を行っている。

所有する畑はアンジュ各地に点在し、特に片岩（シスト）や砂岩など、ミネラル感をもたらす土壌を多く含む。収量は低く抑えられ、ブドウは完熟を待って手摘みで収穫される。

醸造においては、自然酵母による発酵を基本とし、過度な補正や装飾を避けるスタイル。ワインは畑ごとの個性を明確に反映し、シュナン・ブランの酸、ミネラル、熟成ポテンシャルを引き出すことを重視している。

パトリック・ボードアンのワインは、力強さよりも精度と持続性に価値を置き、ロワールのテロワールを静かに、しかし明確に語る存在として評価されている。

 

（インポーター資料）