ベルトネ モンタニー テット・ド・キュヴェ 2023 / Berthenet MontagnyTete de Cuvee 2023
コート・シャロネーズ南部、石灰岩が支配する丘陵に広がるモンタニー。
そのテロワールの最も表情豊かな区画から選び抜かれたブドウのみを用い、
ドメーヌ・ベルトネが「テット・ド・キュヴェ」と名付けた特別なシャルドネです。
2023年は、果実の成熟と酸のバランスに恵まれたヴィンテージ。
白桃や洋梨、柑橘の皮を思わせる明るい果実味に、
モンタニーらしい石灰質由来の張りのあるミネラルが重なります。
樽はあくまで控えめに用いられ、主張するのは畑の輪郭と果実の純度。
口中では滑らかなテクスチャーとともに、
中盤からじわりと旨みが広がり、静かで長い余韻へと導かれます。
ブルゴーニュ・ブランより一段階深く、
プルミエ・クリュに近い満足感を備えながらも、
日常の延長で楽しめる親しみやすさを失わない――
それが、このテット・ド・キュヴェの真価です。
【テイスティングコメント】
甘い果実とハチミツの香り。みずみずしい果実味。柔らかく優しい酸。心地よいミネラル。「シャブリとマコンを足して2で割ったようなワイン」(ジャン・ピエール) シャブリのようなミネラル感と、マコンのようなふくよかな果実のボリューム。その両方を併せ持ったモンタニー。
生産地:ブルゴーニュ
葡萄品種:シャルドネ100%(平均樹齢 25年の畑から)
栽培:リュット・レゾネ
醸造:除梗はしません。ステンレスタンクで11か月熟成 。
スタイル:白・辛口
【生産者について】
ベルトネはモンタニーにあるドメーヌで、本拠地モンタニーを中心に9AOC、約10haを所有しています。
現当主ジャン・ピエール・ベルトネ(58歳)はこのドメーヌの3代目で、彼がドメーヌを引き継いだ当時はぶどうを協同組合に販売していましたが、息子さんがドメーヌを継ぐことが正式に決まった2002年から元詰めを開始しました。
元々は個人客への販売のみで始まった7万本の元詰ですが、その高い品質と良心的な価格が口コミで広まり、パリや都市部のレストランのソムリエもこぞって買い付けに来るようになり、今では毎年9万本を超える本数を瓶詰めしています。その品質の高さとコストパフォーマンスの良さは、日に日に国内外へ広まっています。本格的な日本への輸入は私達が初めてとなりますが、近隣のEU諸国やアメリカへは輸出が始まっており、特にイギリスでは大人気を博しています。
ジャン・ピエールさんは元詰を始めた理由を嬉しそうに語ります。「息子が『ドメーヌを継ぎたい。』と言ってくれたんだ。」50歳になってからの初めての元詰めへのチャレンジ。息子さんの応援もあって元詰を始められました。「ワイン造りで大切にしていることは?」」と尋ねると「ぶどうと資金繰り」と答えるジャン・ピエールさん。マイナーAOCであったが故の苦労がうかがえます。
2002年に作られた醸造所は、清潔で機能的です。風船式のプレス機も2台あり、空調完備。驚いたのはクレマンも自社で造っていることと、毎年醸造所を増築していること。今まさに伸び盛りのドメーヌ・ベルトネ。息子さんも加わって、これからの毎年の進化が楽しみなドメーヌです。
(インポーター資料)
