モロー・ノーデ シャブリ プルミエ・クリュ ボールガール 2022 / Moreau-Naudet Chablis 1er Cru Beauregard 2022
和梨のような清らかな果実に、石灰質のミネラルが重なる端正なボールガール。
■ 詳細
生産者: ドメーヌ・モロー・ノーデ
産地: フランス・ブルゴーニュ地方/シャブリ/プルミエ・クリュ ボールガール
品種: シャルドネ100%
タイプ: 白・辛口
醸造: 完熟したブドウを手摘みで収穫し、現地で選果。全房圧搾後、ゆっくり時間をかけて圧搾。前清澄を行い醸造。ボールガールはステンレスタンクで仕上げられています。
■ 味わい
和梨や柑橘を思わせる清らかな果実に、白い花やハーブ、火打石を思わせる鉱物的なニュアンス。香りからもシャブリらしい冷涼感とミネラルの存在感が感じられます。
口に含むと、果実のコクがありながらも味わいはドライでクール。石灰質のミネラルが輪郭を与え、伸びやかな酸とともに引き締まった味わいを形作ります。
2022年は果実の充実感があり、そこにボールガールらしい南向きの斜面からくる熟度と、石の多い土壌を思わせるミネラルが重なった印象。余韻にはほのかな苦みと塩味が残り、次の一口を誘います。
■ このワインの魅力
このワインの魅力は、果実の豊かさを持ちながら、決して重くならず、ミネラルによって味わいがクールに引き締まっていること。
ボールガールはシャブリのプルミエ・クリュの中でも比較的新しい区画として知られ、モロー・ノーデが手がける区画は南向きの斜面に位置します。石の多い粘土石灰質土壌で、0.85ha、平均樹齢20年。
その立地から生まれる熟度のある果実と、石灰質土壌に由来するミネラルが、このワインでは対照的な要素としてではなく、ひとつの味わいとしてまとまっています。
特に面白いのが、和梨のようなみずみずしく穏やかな果実感と、火打石や鉱物を思わせる硬質なニュアンスの組み合わせ。華やかさを前面に押し出すタイプではなく、飲み進めるほどに輪郭が見えてくる、知的で端正なシャブリです。
■ ペアリング
生牡蠣、帆立のカルパッチョ、白身魚の刺身、蟹や海老の蒸し料理、白身魚のムニエル、魚介のフリット、山羊のフレッシュチーズ、鶏肉のハーブ焼き
■ 生産者について
ドメーヌ・モロー・ノーデは、シャブリを拠点とするドメーヌ。2004年にステファン・モロー・ノーデが家業を引き継いだことで、その品質が大きく飛躍し、シャブリを代表する新世代の生産者として注目されるようになりました。ステファンの急逝後は妻のヴィルジニがドメーヌを引き継ぎ、現在もそのスタイルを発展させています。
約22haの畑を所有し、プティ・シャブリやシャブリから、複数のプルミエ・クリュ、グラン・クリュまで幅広く手がけています。栽培では農薬や除草剤に頼らず、環境への負荷を抑えた方法を実践。古木の区画も多く、シャブリという土地の中にある細かな違いをワインに表現しています。
モロー・ノーデのスタイルは、シャブリにありがちな硬質な酸だけを前面に出すものではありません。完熟した果実のジューシーさと、豊かなテクスチャーを備えながら、そこに生き生きとしたミネラルを重ねることで、密度と軽快さを両立させています。
《ボールガール》は、そのスタイルを理解するうえでも興味深い一本。南向きの斜面から得られる果実の充実感と、石の多い粘土石灰質土壌がもたらすミネラルが共存し、シャブリらしい冷涼感を保ちながら、奥行きのある味わいに仕上がっています。
