シャトー・ブカリュ ザ・ブレンド 2024 / Château Boucarut The Blend 2024
メルロとクレレット、ふたつの収穫を重ねた唯一無二のオレンジワイン。
■詳細
産地
フランス・ローヌ地方/ロックモール
原産地呼称
Vin de France
品種
メルロ 50%、クレレット 50%
タイプ
オレンジワイン・辛口
アルコール度数
13.5%
土壌
砂質土壌
樹齢
平均35年の古木
醸造・熟成
収穫時期の早いメルロを圧搾し、その果汁を「ブラン・ド・ノワール」としてステンレスタンクで発酵。その後、収穫時期の遅いクレレットを全房のまま加え、9か月間のマセラシオン発酵を行います。SO₂は使用せず、無清澄・ノンフィルターで瓶詰め。年間生産量は約1,000本。
■味わい
黒ブドウであるメルロを圧搾して造ったブラン・ド・ノワールの果汁に、全房のクレレットを重ねて長期間マセラシオン。
そのユニークな造りから生まれるのは、オレンジワインらしい複雑さを備えながらも、果実味そのものはみずみずしく、きれいな印象を持つ味わいです。
果実のフレッシュさに、9か月という長いマセラシオンによる厚みと奥行きが加わり、軽やかなだけではないしっかりとした存在感。
濁りを残した外観も含め、一般的な白ワインとは異なる個性を楽しめます。
自然派ワインにありがちな個性を前面に出すというより、果実の透明感とマセラシオン由来の質感を楽しみたい一本です。
■このワインの魅力
このワインの最大の魅力は、なんといっても「The Blend」という名前そのものにあります。
最も早く収穫するメルロと、最も遅く収穫するクレレット。
しかも、メルロは圧搾してブラン・ド・ノワールとして発酵させ、そこへ全房のクレレットを加えて9か月間マセラシオン。
つまり、収穫時期も、仕込み方も大きく異なる2つのブドウを、あえて一つのワインに仕立てているのです。
さらに、この「The Blend」という名前にはもう一つの意味があります。
造り手夫妻が畑仕事をしながらよく聴いている、イギリスのラップグループ「The Herbaliser」の楽曲「The Blend」へのオマージュでもあるそう。
ボトルに描かれた、ボトルとグラスで構成された顔のデザインも、ワインと同じく「レトロとモダニズムの融合」を表現しています。
年間約1,000本のみという極少量生産。
造り手の遊び心と明確な哲学が、そのまま一本のワインになったようなオレンジワインです。
■ペアリング
生ハム、パテ・ド・カンパーニュ、鶏レバーのテリーヌ、豚肉のリエット、鴨のロースト、スパイスを効かせた鶏料理、豚肉とハーブのグリル、焼き茄子のマリネ、きのこのソテー、根菜のロースト、スパイスを使った野菜料理、エスニック料理、ハードチーズ
■生産者について
Château Boucarut / シャトー・ブカリュ
シャトー・ブカリュは、シャトーヌフ・デュ・パプとリラックの間に位置するロックモール村にあります。
1758年に建立されたシャトーには礼拝堂が併設され、かつては聖職者によって運営されていたという歴史を持ちます。
1992年、スペインで弁護士をしていたラモン・レアル・アラゴンシージョと妻のエルスがこの地を訪れ、ロックモールの自然と風土に魅せられて移住。当時荒廃していたシャトーを購入し、ブドウ栽培を再興するとともに、併設された礼拝堂をコンサートや演劇の場として開放するなど、地域文化の復興にも取り組んできました。
現在は19haの畑を所有し、2017年からビオロジック栽培を開始。2020年にはECOCERTの認証を取得しています。
すべて手摘みで収穫し、天然酵母のみで発酵。無清澄・ノンフィルター、SO₂不使用という醸造を基本とし、2020年からは「Vin Méthode Nature」にも加盟しています。
その中でも「The Blend」は、既存のワイン造りの枠にとらわれず、ブドウの個性と造り手自身の感性を自由に組み合わせた特別なキュヴェ。
自然派だからこそ生まれる偶然性だけに頼るのではなく、「どういうワインを造りたいのか」という明確な意図を持って仕込まれているところが、このワインの面白さです。
