アンリ・マリオネ プロヴィニャージュ 2020(ロモランタン) / Henry Marionnet Provignage 2020
時を超えて受け継がれる、自根ロモランタンの至宝
■詳細
産地: フランス/ロワール地方
原産地呼称: ヴァン・ド・フランス(Vin de France)
品種: ロモランタン100%
アルコール度数: 14%
■味わい
熟したリンゴやスパイスを思わせる香りに、塩味を帯びた酸、ほのかな焦がしキャラメルのニュアンス。果実の豊かさを備えながら、酸とミネラル感が味わいに輪郭を与えます。口当たりには厚みがあり、余韻まで続く複雑さも魅力。軽快さだけでは語れない、骨格と熟成の可能性を備えた白ワインです。
■このワインの魅力
「プロヴィニャージュ」の最大の特徴は、フィロキセラ禍以前から生き続ける、フランス最古のロモランタンとも言われる極めて古い自根のロモランタンから造られることです。
アンリ・マリオネが1998年、近隣の生産者から譲り受けた畑には、19世紀前半に植えられたとされる約36アールの区画が含まれていました。専門家による調査でもその古さが確認され、フィロキセラの被害を免れたブドウ樹であることが明らかになりました。
土壌は粘土質に小さな火打石が混じるもの。曲がりくねった古い幹を持つブドウ樹が、現在まで大切に守られています。
ロモランタンは、フランソワ1世の時代にブルゴーニュからこの地域へ伝えられたとされる品種。現在では栽培地域が限られる希少な存在です。
単に古いブドウ樹を使うだけではなく、フランスのブドウ栽培の歴史そのものをワインとして残すこと。プロヴィニャージュは、アンリ・マリオネの畑への探究心と、失われかねない遺産を未来へつなぐ意志を象徴する一本です。
■ペアリング
鶏もも肉のロースト・タイム風味、豚肩ロースの低温ロースト、栗と百合根のグラタン、根菜のロースト、焼きかぶの焦がしバターソース、鱈の白味噌焼き、熟成コンテチーズ
■生産者について
アンリ・マリオネは、ロワール地方トゥーレーヌのドメーヌ・ド・ラ・シャルモワーズを拠点とする生産者です。
このドメーヌの大きな特徴は、広く知られた品種のワインを造るだけでなく、歴史の中で失われかけたブドウ樹や希少品種を守り、その可能性を現代のワインとして表現していること。
自根のロモランタンから造る「プロヴィニャージュ」に加え、自根のソーヴィニヨン・ブランや、現在では栽培が非常に珍しいガメイ・ド・ブーズにも取り組んでいます。
プロヴィニャージュは、こうした生産者の姿勢を最も象徴するキュヴェのひとつ。何世代もの時を経たブドウ樹が今も実を結び、その果実からワインが造られているという事実そのものに、特別な価値があります。
歴史的な遺産を保存するだけでなく、一本のワインとしてその魅力を伝える。プロヴィニャージュは、ワインが土地の味わいであると同時に、土地と人が積み重ねてきた時間の記録でもあることを感じさせてくれます。
