【SOLDOUT】ドメーヌ・ピニエ セリエ・デ・シャルトリュー 2017 / DOMAINE PIGNIER CELLIER DES CHARTREUX 2017
セリエ・デ・シャルトリューは、ジュラ特産である「ヴァン・ジョーヌ」に用いられる熟成方法Sous Voile(スー・ヴォワル)にて3年熟成させた美しいシャルドネです。
熟成期間こそヴァン・ジョーヌより短いですが、ヴァン・ジョーヌに似たドライフルーツやナッツ等の独特のニュアンスが感じられます。
※Sous Voile…熟成中ウィヤージュ(目減りしたワインの継ぎ足し)をせずにワイン上部にフロール(酵母の膜)を張らせ独特の風味を出すジュラ独特の醸造方法
◆ドメーヌについて◆
ドメーヌ·ピニエはディジョンより南東に約80キロのジュラ地方モンテギュ村に位置する生産者です。歴史は非常に古く、始まりは13世紀、カルトジオ修道会の修道士がこの地に葡萄畑と修道院を建設したことから始まります。その後1794年、フランス革命の後、修道士はこの地を去り、ピニエ家が葡萄畑とワイナリーとして使われていた修道院の建物を購入します。それから約200年間、世界大戦などの苦難を乗り切り葡萄栽培を続け、現在はマリー・フローレンス、アントワーヌ、ジャン・エティエンヌの3人でワイナリーを運営しております。
所有する畑は全部で15ha。1998年、ビオディナミの権威ピエール・マッソンの指導によりビオディナミでの栽培を開始し、2003年からはデメテールの認証も取得しております。
◆栽培特記事項◆
ドメーヌ・ピニエの畑は三畳紀由来の石灰質やコイパー(陶土と泥灰岩の混ざった土壌)砂礫や雲母質などが混ざり合った土壌で、標高は250~350mと、非常に葡萄栽培に適した環境にあります。畑仕事はすべてビオカレンダーに従い行っており、プレパラシオン(ビオディナミの調剤)は500番※と501番※を使い、またカモミールやイラクサ、牛蒡を煎じたハーブティを散布します。
※500番…雌牛の糞を雌牛の角に入れ、6ヶ月間土中に埋め堆肥になったもの。水で希釈し畑に撒くと、根に作用し土中深くに伸びるのを促進します。
※501番…石英や珪石等を砕き、水で練り合わせ土中に埋めたもの。水で希釈し畑に撒くと、茎や葉を刺激し光合成をよく行うようになり、良質な種子や果実が実ります。
ドメーヌ・ピニエはモンテギュ村で唯一のワイナリーであり、このテロワールを守るため、完全に自然と共存した栽培方法を採っています。
◆醸造特記事項◆
ワイナリーは畑と同時期に購入した築700年以上の修道院をそのまま使用しています。
畑との距離が近いため、収穫後迅速に醸造が行えます。
収穫は全て手作業、葡萄を傷つけないよう小さなかごに入れ運びます。選果は収穫時と収穫後の2度行い、完璧な果実のみ使用します。発酵には自然酵母のみを使い、発酵、瓶詰め時においてSO2は最小限の使用に留めております。
◆参考評価◆
ギド・アシェット2012…3つ星 COUP DE COEUR(2007ヴィンテージ)
産地:
フランス / ジュラ
ブドウ品種:
シャルドネ 100%
栽培:
ビオディナミ
醸造:
オーク樽にて発酵、
酵母の膜(フロール)とともに36ヶ月熟成。
清澄、濾過せずに瓶詰。
アルコール度:
14.5%
アルコール度数高めですが、
熟成による円熟感や落ち着きにより飲みやすく、味わいやすいワインです。
味わい:
白辛口
綺麗なゴールド。ドライフルーツやアーモンド、ヘーゼルナッツ、バター等の、ジュラのテロワールを如実に表現した豊かな香り。ふくよかなボディで、バランスの良い味わいです。
口中ではまろやかで活き活きとし、バランスが良いのが印象的。
発酵から熟成をオーク樽内でSous Voileにて行っており、綺麗な樽感と奥行きと深みのある旨味が備わっています。
膨よかでしっかりとした厚みでありながら、料理と合わせると重たさを強調しすぎず、きちんと寄り添えるワインです。
シンプルにワインそのものの「美味しさ」が素晴らしい是非飲んで頂きたいキュベです。
※Sous Voile…熟成中ウィヤージュ(目減りしたワインの継ぎ足し)をせずにワイン上部に酵母の膜(フロール)を張らせ独特の風味を出すジュラ独特の醸造方法