ドメーヌ・ピエール・クロス レ・コスト ミネルヴォア 2022 / Domaine Pierre Cros Les Costes AOC Minervois 2022
【テイスティング】
フレッシュでしっかりとした味わい。非常にミネラりーで、角のとれた酸味と塩分が感じられる。花やエキゾチックな果実、柑橘類、グレープフルーツの香り。口中は僅かにウイキョウのノート。
すっきりとしていてボリューム感もあるタイプの白ワインです。
元々が丸みのある味わいのワインなので、冷やしてタイトにすっきりと飲んでも美味しく、温度が上がってくるについて見せる柔らかなボリューム感も魅力的。
デカンター誌で「夏に飲みたいラングドックワイントップ30」に選出されていましたが、それも納得の綺麗なバランス感、そして、満足感のある1本です。
【ペアリング】
魚介類やグリルした魚、もしくはチーズと相性が良い。
また、家庭料理であれば、例えば、豚肉とニラやネギなどの青々しさのある野菜の醤油だれの炒め物など。
ワインのもつ青々しい風味と、味わいの強さやボリューム感が寄り添います。
豚は豚バラでも、モツなどでも。豚の脂の旨味とヴェルメンティーノは相性がよく、また、このワインの爽やかな側面が、脂の重みをさっぱりと流してもくれます。
産地:
フランス / ラングドック
原産地呼称:
AOCミネルヴォア
品種:
グルナッシュ・ブラン、
ヴェルメンティーノ、ピクプール・ブラン
グルナッシュ・グリ
ミュスカ・ア・プティ・グラン
栽培・醸造:
10%傾斜した北向きの3haの畑から造られる。収量は40hl/ha。果実味とフレッシュさを残すため、バトナージュは実施しない。ステンレス・タンクで熟成。生産本数8,000本。2~3年熟成可能。
味わい:
白・辛口
【造り手について】
『ブドウを育てるのにいんちき万能薬は使わない。カーヴに魔法があるわけでもない。
星のことはしばしば思い出しはするが月について話すことは滅多にない。私は地に足がついている。こうしたこと(ビオディナミ)が流行り、もしくは商業的に行われているのを目の前にして、それを観察するだけで十分だ。
私は先祖が置き去りにしたこの素晴らしい遺産を尊重し、愛し、テロワールを感じ、理解するだけだ。
私のボトルにマカロン(メダル受賞シール)を飾る必要もないし、美しいスピーチもいらない。ただ正直であるのみ。』
ドメーヌ・ピエール・クロスはラングドック地方カルカッソンヌから15km東のバダンに位置するミネルヴォワの代表生産者。当主のピエール・クロスは代々続くワイン生産者の家系で生まれたわけではありませんが家族はいくつかのブドウ畑を所有しブドウを栽培しては協同組合に売却していました。
1970年代に近隣の生産者からワイン造りを学び、ドメーヌを設立。ラングドックNo.1コンサルタント、クロード・グロのサポートを受けながら品質の高いワインを造り出しており、そのトップ・キュヴェ、“レ・ザスプレ”はフランスのワイン専門誌ギド・アシェットではク・ド・クールを8回獲得、1998年ヴィンテージ以降常に2ツ星以上を獲得するなど名実共にミネルヴォワのNo.1生産者となりました。
1905年に植樹されたカリニャンを筆頭に1910年植樹のピクプール・ノワール、ピクプール・ブラン、1927年植樹のアリカント、1930年植樹のアラモンなどこの地に元々有った古代品種を栽培しているほか、2000年からはトゥリガ・ナショナル、ネッビオーロなどのブドウを増やし、現在15品種を栽培しています。
ドメーヌの総面積は50haですがそのうちブドウが栽培されているのは22haで、除草剤、農薬、殺虫剤を使用しない有機栽培が行われています。
(インポーター資料より)